2014年02月06日

VESPAエンジン始動

前回破壊してしまったエンジン。

恐る恐る腑分けしていきます。

VESPAエンジン始動


不具合箇所発見。

被膜が劣化して断線寸前です。

ここはあとで半田付けするとして、分解を進めていきます。

VESPAエンジン始動


シリンダーを外して、フライホイールを専用工具で外して・・・

クランクケースを開けると、すぽっとあっけなく抜けます。

これが今回の故障の原因。

本来はシフトアームの先に引っかかってなければいけないシフトロッドが外れて、おまけにひん曲がっていたのでした。

VESPAエンジン始動


このせいでシフトが固まってニュートラルすら出せなくなっていたのでした。

さらに、シフトセレクターといわれる十文字の部品。

VESPAエンジン始動

左が新品、右が元。

これも摩耗がかなりあります。


おそらくこの摩耗のせいで、走行中のギア抜けが起こっていた模様です。近所の車屋さんと話したときはクラッチじゃないかと言ってましたが、どうも違うようです。

これらの消耗品とガスケット類を全て交換し組み付けます。

が、ギアの並べ方がわからない。

分解時、順番に並べておいたのを蹴っ飛ばした自分の責任です。

悩むこと一日、ネットで調べてもはっきりしたことはわかりません。

で、今回の修理のために購入していたヘインズの赤本なる英文整備書をよくよく見ると、図解で書いてくれてました。

ヘインズの本は、当たり前の基礎知識を長々とうんちく垂れてくれるのに、肝心な整備の具体的な方法が足りないと、文句垂れていましたが、今回だけはありがたく活用させていただきました。



で、組み合わせてすべて完了。

あとは車体に載せるだけ。


さらっと書いちゃいましたが、ここまで2週間かかっています。

初めてのツースト修理。エンジンかけるのが恐ろしいです。

VESPAエンジン始動


数か月ぶりに屋外へ車両の形で出てきたP200E。

胸でセレクターの十字を切って、いざ始動。

やりました。一発で始動成功です。

異音もなく、順調に回っています。ためしに軽く乗ってみます。

シフトもカッチリ入ります。ギア抜けなんか絶対しません。

完璧です。

ライトも点きません。ウインカーも点きません。

あれっ。それはまずいよ。

一難去ってまた一難。

この日より、電装との戦いが始まるのでした。





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