2012年08月19日
Posted by こち at
◆ 2012年08月19日01:01 Comment(0)
向島岩屋山巨石群
前回の尾道千光寺に続き、対岸の向島を訪れた。
しまなみ海道を渡り、大三島へ行った際、カーナビが指した帰り道は、意外にも尾道経由。

時間も遅いが、せっかくなので、向島の岩屋山にある巨石の下見をしておこうと思い、高速から降りて国道をのんびり進むと、突然巨大な石が目に飛び込んできた。

すでに6時近くになっていたので、登るつもりはなかったが、この山、100m程度しかないうえに、ほぼ山頂近くまで道路が続いている。これは、登るしかない。

高速の側道付近に、巨石をアピールする幟が連なっているので、迷うことなく登り口に到達することができた。
舗装路からのびたコンクリートの坂道を進むこと数分、あっけないほどに最初の巨石に遭遇した。
案内板を見ると、これは陽石らしい。

盃状穴のようなものも。

ここの石は、かなり崩落が激しく、至る所が割れ落ちている。一番大きな石はどうも鏡岩だったのではないかと思う。千光寺の鏡岩同様、丸く彫りこまれており、そのラインに沿って上部が割れ落ちているように見える。
ただ、この石の向いている方角は、対岸の千光寺ではなく、真逆の南である。
あとでも述べるが、大元神社裏の千光寺側にも鏡岩の残骸らしきものがあり、それはまさしく千光寺のある北側を向いている。
私の考えでは、千光寺の鏡岩からの信号を大元神社裏の鏡岩が受け、それを中継して南へ送信するために、この南向きの鏡岩があるのではないかと思うのだ。

「飛び出す岩」と案内板にはあるが、明らかにこの鏡岩(私の中では鏡岩と断定)の一部が割れて落ちてきているだけに見える。

夏至の朝日が昇る方向に割れているという岩。
さらに進むと、岩屋が現れる。

見えにくいが、左の小さめの岩に三本の線刻がある。
少し前までは全体的に扉があったようで、その痕跡や木材が四角く入り口を囲むように残っている。

岩屋内部。比較的新しい梵字が彫られている。

岩屋前広場の石。

岩屋の右側(北)の石は、先ほどの夏至の朝日、冬至の夕日に対応している割れ目がある。

その割れ目から西側を見る。

割れ目を通り抜けた所。オーブ?水蒸気でしょう。

広場北側の奇怪な形の岩、明らかに周りの石と異なる様である。猪に見えるような気も。
広場にいたる途中、草刈をされていた女性と出会う。彼女もこの巨石に自発的に手入れをされるほど魅せられていて、巨石談義に花が咲く。岩屋の写真まで頂くが、お名前を聞くのを忘れてしまった。

頂上の猪のような石の北側、千光寺や西国寺から信号が発信されていたとなると、このあたりにそれを受信する何かがあるのではないかと探してみるが、それらしきものはない。

ここからは、対岸の千光寺の玉の岩がはっきりと見える。
あきらめて、先ほどの女性が大元神社も素晴らしいとおっしゃっていたので、そちらに向かう。

大元神社の由緒書きは、普通の神社とかなり違う。


神社脇の三連の巨石。四国でもそうだが、こういった小さめの石は三連になっていることが多い。
展望台を目指し、進む途中にも巨石が点在する。

そのうちの一つしめ縄が張られ、ご神域なので立ち入り禁止となっている石の表面に丸く彫られた部分が、全体的に割れているようなので、どうも縦に立っていた鏡岩が割れ、上を向いてしまったように見える。(大分暗くなってきたので、ピンボケ気味)

頂上付近で、千光寺側に向かう鏡岩が確認できなかったのは、おそらくこの巨石の上部にあった、今は割れて倒れてしまっている部分が、対岸に対応する鏡岩であったからだろう。この写真はその鏡岩の下側の土台であると思われる。
なんせ真っ暗だったので、フラッシュをたいてようやく表面の文字が確認できたぐらいで、ほとんど何も見えなかった。

展望台付近にも、巨石。

すでに日は暮れてしまった。
8月5日訪問
しまなみ海道を渡り、大三島へ行った際、カーナビが指した帰り道は、意外にも尾道経由。

時間も遅いが、せっかくなので、向島の岩屋山にある巨石の下見をしておこうと思い、高速から降りて国道をのんびり進むと、突然巨大な石が目に飛び込んできた。
すでに6時近くになっていたので、登るつもりはなかったが、この山、100m程度しかないうえに、ほぼ山頂近くまで道路が続いている。これは、登るしかない。
高速の側道付近に、巨石をアピールする幟が連なっているので、迷うことなく登り口に到達することができた。
舗装路からのびたコンクリートの坂道を進むこと数分、あっけないほどに最初の巨石に遭遇した。
ここの石は、かなり崩落が激しく、至る所が割れ落ちている。一番大きな石はどうも鏡岩だったのではないかと思う。千光寺の鏡岩同様、丸く彫りこまれており、そのラインに沿って上部が割れ落ちているように見える。
ただ、この石の向いている方角は、対岸の千光寺ではなく、真逆の南である。
あとでも述べるが、大元神社裏の千光寺側にも鏡岩の残骸らしきものがあり、それはまさしく千光寺のある北側を向いている。
私の考えでは、千光寺の鏡岩からの信号を大元神社裏の鏡岩が受け、それを中継して南へ送信するために、この南向きの鏡岩があるのではないかと思うのだ。
「飛び出す岩」と案内板にはあるが、明らかにこの鏡岩(私の中では鏡岩と断定)の一部が割れて落ちてきているだけに見える。
夏至の朝日が昇る方向に割れているという岩。
さらに進むと、岩屋が現れる。
見えにくいが、左の小さめの岩に三本の線刻がある。
少し前までは全体的に扉があったようで、その痕跡や木材が四角く入り口を囲むように残っている。
岩屋内部。比較的新しい梵字が彫られている。
岩屋前広場の石。
岩屋の右側(北)の石は、先ほどの夏至の朝日、冬至の夕日に対応している割れ目がある。
その割れ目から西側を見る。
割れ目を通り抜けた所。オーブ?水蒸気でしょう。
広場北側の奇怪な形の岩、明らかに周りの石と異なる様である。猪に見えるような気も。
広場にいたる途中、草刈をされていた女性と出会う。彼女もこの巨石に自発的に手入れをされるほど魅せられていて、巨石談義に花が咲く。岩屋の写真まで頂くが、お名前を聞くのを忘れてしまった。
頂上の猪のような石の北側、千光寺や西国寺から信号が発信されていたとなると、このあたりにそれを受信する何かがあるのではないかと探してみるが、それらしきものはない。
ここからは、対岸の千光寺の玉の岩がはっきりと見える。
あきらめて、先ほどの女性が大元神社も素晴らしいとおっしゃっていたので、そちらに向かう。
大元神社の由緒書きは、普通の神社とかなり違う。
神社脇の三連の巨石。四国でもそうだが、こういった小さめの石は三連になっていることが多い。
展望台を目指し、進む途中にも巨石が点在する。
そのうちの一つしめ縄が張られ、ご神域なので立ち入り禁止となっている石の表面に丸く彫られた部分が、全体的に割れているようなので、どうも縦に立っていた鏡岩が割れ、上を向いてしまったように見える。(大分暗くなってきたので、ピンボケ気味)
頂上付近で、千光寺側に向かう鏡岩が確認できなかったのは、おそらくこの巨石の上部にあった、今は割れて倒れてしまっている部分が、対岸に対応する鏡岩であったからだろう。この写真はその鏡岩の下側の土台であると思われる。
なんせ真っ暗だったので、フラッシュをたいてようやく表面の文字が確認できたぐらいで、ほとんど何も見えなかった。
展望台付近にも、巨石。
すでに日は暮れてしまった。
8月5日訪問
2012年08月12日
Posted by こち at
◆ 2012年08月12日00:27 Comment(0)
尾道鏡岩
広島県尾道市
誰もが知ってる坂の街、尾道。
我々マニアにとっては、聖地である。
ロープウエーのある千光寺山、その東側の小高い山にある西国寺、さらに東側の山にある浄土寺、この三つの山の巨石は、すべて対岸の向島の大元神社がある岩屋山を向いている。
千光寺本堂の裏につい最近、本堂横の玉の岩の光を反射したであろうといわれる鏡岩が発見されている。
ここは垂直な壁に彫ってあるので、保存状態がよく、当時のノミの跡がはっきりと判別できる。
で、この光が向かいの大元神社の石に光を送っていたらしいのである。
実は、私も、大元神社と西国寺のタンク岩に崩れて倒れしまってはいるものの同様の鏡岩らしきものをつい先日発見しており、現在確認中である。
まあ、まずは千光寺を普通とは違った目で観光してみよう。

千光寺の山上の駐車場は山の反対側にあるので、北側から若干登らねばならない。たくさんの花の植わった公園を登ると、山頂付近から、いきなり巨石のオンパレード。
ここから千光寺までは逆に下っていくことになる。

無数の石組。

丸い河石のサークルが地表より浮き出ている。

こんな巨石の隙間を通っていく。

千光寺本堂の裏手には、巨石を積み上げた壁。
上部には、対岸の向島に向いた鏡岩が顔出している。
これが、向島に光を送っていた例の鏡岩である。
鏡岩の真下は岩屋になっている。

本堂はこれらの石積みに沿うように建っている。

本堂に向かって左手に玉石を戴く三角形の巨石。
更に西側に進むと三重岩等があり、その向こうに石鎚さんを祀る行場がある。久々に開放されたらしい。当然、登らねば。

登り口横に夫婦岩、二つ並んでいるから夫婦であって、皆様の期待する陰陽石ではないようです。

全て石積み。

てっぺんから見た向島と夫婦岩。
石積みは延々とつながっており、右手に進めば、鏡岩の真横まで行けそうである。で、ルートを外れて近づいてみる。


鉄塔の下を過ぎると、さっきの玉石を上から見ることができる。
鏡岩の横には垂直な石の壁。

鏡岩を真横から撮ってみました。

降り口から見た行場。

尾道名物。

誰もが知ってる坂の街、尾道。
我々マニアにとっては、聖地である。
ロープウエーのある千光寺山、その東側の小高い山にある西国寺、さらに東側の山にある浄土寺、この三つの山の巨石は、すべて対岸の向島の大元神社がある岩屋山を向いている。
千光寺本堂の裏につい最近、本堂横の玉の岩の光を反射したであろうといわれる鏡岩が発見されている。
ここは垂直な壁に彫ってあるので、保存状態がよく、当時のノミの跡がはっきりと判別できる。
で、この光が向かいの大元神社の石に光を送っていたらしいのである。
実は、私も、大元神社と西国寺のタンク岩に崩れて倒れしまってはいるものの同様の鏡岩らしきものをつい先日発見しており、現在確認中である。
まあ、まずは千光寺を普通とは違った目で観光してみよう。
千光寺の山上の駐車場は山の反対側にあるので、北側から若干登らねばならない。たくさんの花の植わった公園を登ると、山頂付近から、いきなり巨石のオンパレード。
ここから千光寺までは逆に下っていくことになる。
無数の石組。
丸い河石のサークルが地表より浮き出ている。
こんな巨石の隙間を通っていく。
千光寺本堂の裏手には、巨石を積み上げた壁。
上部には、対岸の向島に向いた鏡岩が顔出している。
これが、向島に光を送っていた例の鏡岩である。
鏡岩の真下は岩屋になっている。
本堂はこれらの石積みに沿うように建っている。
本堂に向かって左手に玉石を戴く三角形の巨石。
更に西側に進むと三重岩等があり、その向こうに石鎚さんを祀る行場がある。久々に開放されたらしい。当然、登らねば。
登り口横に夫婦岩、二つ並んでいるから夫婦であって、皆様の期待する陰陽石ではないようです。

全て石積み。
てっぺんから見た向島と夫婦岩。
石積みは延々とつながっており、右手に進めば、鏡岩の真横まで行けそうである。で、ルートを外れて近づいてみる。
鉄塔の下を過ぎると、さっきの玉石を上から見ることができる。
鏡岩の横には垂直な石の壁。
鏡岩を真横から撮ってみました。
降り口から見た行場。
尾道名物。
